お客様からカーテンのご相談を受けるとき、
決まって話に上がるのがカーテンの機能のお話。
色や柄はある程度「こんな感じ」と皆様イメージされて、
ご相談いただくのですが、機能はちょっとイメージしにくい。
イメージというか、そもそもどんな機能があるのか
わからないという方がほとんどです。
「遮光ってどれくらいがいいの?」
今回はカーテンの機能の中でも、
とっても大切な遮光カーテンのお話です。
カーテンの遮光って、そもそもなんだろう

迷ったときは、とりあえず効果の高いものを買っておけば間違いない!
というセオリーが通用しないのがこの遮光カーテン。
なんとなく一番遮光性の高いカーテンを買って、
生活が不便になってしまった・・・という
失敗談もよく聞きます。
まずは遮光カーテンの「遮光」とはなんぞや?!という
疑問を解消していきましょう。
遮光等級 | 遮光率 | 状態 |
---|---|---|
1級遮光 | 99.99%以上 | 人の顔の表情が識別できないレベル |
2級遮光 | 99.80%以上~99.90%以下 | 人の顔、表情がわかるレベル |
3級遮光 | 99.40%以上~99.80%以下 | 人の表情はわかるが事務作業には暗いレベル |
遮光は上記の表のように1~3級に分類されています。
数字が小さくなれば遮光性が高くなり、3級以下は等級がありません。
1級遮光は99.99%という限りなく100%に近い遮光性を持っています。
対して2級遮光は99.80~99.99%未満。たった0.1%の差なんです。
が、この0.1%が結構大きい。とっても大事なんです。
パーセンテージだけだと、なんだかよくわからないと思うので、
体感でどんな感じなのかを説明していきますね。
遮光カーテンのメリットデメリット

では遮光性が高いことによって起きるメリットとデメリットって
何があるか・・・。
これは生活習慣や好みによって分かれるので、
毎日の生活を想像しながら、自分の好みを当てはめてみてください。
1級遮光カーテンがおすすめ方
・お部屋の中でプロジェクターを使って映画を見たい。
・夜勤が多いから日中眠るときに陽ざしが気なる。
・窓の近くに街灯があって、夜でも部屋に光が入ってくる。
そんな方は迷わず1級遮光がおすすめです。
1級遮光カーテンのデメリット
・朝になっても寝室が真っ暗なので、目覚めが悪い。
・朝、リビングに入ると部屋が真っ暗で気分が滅入る。などです。
メリットの逆転になりますが、とにかく部屋が暗いので
朝太陽の光を感じられないという点がデメリットになります。
朝起きるのが苦手な方は特に、寝室が真っ暗になってしまう1級遮光カーテンは
おすすめしません。
また、リビングの1級遮光カーテンも朝一番に起きて家事を始める人には
不評のようです。部屋が真っ暗で電気のスイッチの場所がわからないとか、
足元に転がっていたおもちゃを踏んでしまったとか、一日のスタートは
気持ちよく始めたいですよね。
遮光性は欲しいけど、1級遮光は必要なさそう・・・
そう思った方もいるのではないでしょうか。
でも、どれくらいの遮光等級が自分の暮らしにあっているのか、
まだちょっとわからない・・・そんな方に私の体験談を踏まえて
2級遮光カーテンと3級遮光カーテンについてご紹介します。
ちょうどいい遮光カーテンってなんだろう

そう、ちょうどいいんです。2級遮光カーテン。
寝室に着ければ、朝ほんのりとカーテンから太陽の光が入ってきて、
ふわ~と窓辺が明るくなってきます。朝起きたときに、
そんな窓辺が目にはいって徐々に頭が起きてくる感じが、
私にはちょうどいいんです。
科学的にも、徐々に明るさを感じて身体が覚醒してくる、
いわゆる「体内時計」が整って目を覚ますため、大人はもちろん
子供の成長にも良いのだとか。
3級遮光はあまり陽ざしのないお部屋におススメ。
少ない日差しを遮りすぎず適度に調整してくれますよ。
「陽ざしが少ない部屋だから、レースカーテンだけでもいいかな」
時々そんな質問も受けますが、陽ざしの観点でいうと問題ないと思います。
ただ、ドレープカーテン(厚手のカーテン)を付けることによって、
お部屋の保温効果があがるので、冷暖房の効率やエコの観点からは
できるだけ、レースカーテンとドレープカーテンはセットで
つけることがおすすめです。
日々進化しているカーテン事情

実は1級遮光よりさらに遮光性の高いカーテンがあるんです。
名称はお店によってまちまちのなのですが、
カーテンの裏側にコーティング加工されたものを見たことがある方もいるのでは?
カーテンの裏面に3~4層のアクリル樹脂をコーティングすることで、
光を完全に遮断するカーテンになります。
ただ、コーティング剤で生地が厚くなる傾向があり、
手触りがちょっとバリバリ・ゴワゴワしているので
好みがわかれるかもしれません。
暮らしによって変わる、遮光カーテンのメリットデメリット
間取りや暮らし、家族や生活スタイルによって
お部屋にあうカーテンはいろいろです。
遮光カーテンのメリットも、人によっては
デメリットになる場合もあります。
どんな暮らしにしたいのかを想像しながら
カーテンを選ぶのが重要ですね。
生活をより豊かに、楽しくしてくれるカーテンを
選ぶ参考になればうれしく思います。
西尾久のお店では、カーテンのサンプルを見ながら
ご相談をお受けすることも可能です。
お気軽にお問い合わせくださいね。